古家買って、トンカチ。無農薬で米作り。

古家を買ってリノベーションの記録です!

リノベ計画⑤排水工事

排水について。

古家購入あるあるなのか?面倒な案件が発生しました。少し長いダラダラ記録です。

 

見積もりをお願いした大工さんから、排水状況の確認をされました。

下水が通っていないことは承知で購入しましたが、排水状況については未確認だったのです。

市街化調整区域の住宅購入とはいえ、売り主さんが生活していたのだから、問題ないだろうと思っていました。

 

大工さんいわく、排水場所が見当たらない、売り主さんは生活排水を自然排水していたかもしれない。同じように生活排水を流すには、近隣と話合う必要があるかも。とのこと。

 

まずは、売り主さんに元々の排水状況を確認したところ、やはり自然排水。20年空き家でパイプなどは劣化していたし、溝も埋まっているし、排出先は、、、誰かが利用中の畑!!

これは、面倒な匂いがプンプンしてきました。

早速、市の上下水道部に相談。

近隣との協議は街づくり相談局へといわれ、

相談局で区長さんと水利組合に聞いて下さいといわれ、

後日、区長さんと落ち合うことになりました。

※水利組合→田畑用や排水用の水路を管理する地域の団体

 

「区長さんってこういう時にでてくるんやね」

※東京23区ほど大袈裟なものではなく、市がいくつかの自治会地区に分かれていて、その下に町があります。

 

後日、

釣りベストを着てキャップに長靴、ストラップにガラケーを下げ、古地図挟んだバインダーを片手に、区長さん登場。

「いやいや、若い方がここらに引っ越してきてくれるのは嬉しいね」

区長さんはテキパキと排水状況をみてくれて、

「自然排水は、田畑使ってる人達が、きっと嫌がるね〜」と。

もう下水だけ、オフグリッド?しかないか?と思っていたら、少し先に川に繋がる溝を発見。

 

※オフグリッド→電力などのライフラインを公共事業に依存せずに自分たちでまかなう暮らし

 

家の前面道路に配管を通して、この溝へ排水することにしよう!

ただ、道路工事をするには、市の許可が必要なので、また後日に、土木事務所へ相談にいくことになりました。

 

土木事務所へ。

「そうですね。ここは里道なので、工事については近隣の方の同意書と、排水の承諾書を区長さんと水利組合から貰って下さいね。」

里道は未登記なので、イジるには、この道に接する土地すべての所有者から、同意がいるとのこと。(工事中には、工事占用許可書などが別途必要。)これらの申請は大工さんに依頼。

私たちは所有者さんに判子をいただく巡業のみです。

 

※里道→道路法適用外の道。里道は赤道、水路は青道と呼ばれることもあり。

 

一筋縄にはいかない、古家リノベーションです。購入時には、里道や水路などの法定外公共物に要注意!事前調査の時に、詳しい設計士さんに相談するのが良いのかな。

 

このやりとり、結構時間がかかりました。

とりあえず解決できて一安心。

区長さんや近隣へのご挨拶が済んだので、よかったです。

排水については、まだまだ色々あって、浄化槽のことなども今後記録していきます。

 

上下水道完備。電気、都市ガス通ってます。』

都会では当たり前のことが、なかったりします。今私たちが住む7階建てのマンションなのにプロパンガス!